大手総合職
この職種を目指すために新卒で就活を頑張った方も多々いるのではないのでしょうか。
私自身、大手企業の総合職で働いていましたが非常に効率の悪い職種だなと感じていました。そこでなぜ総合職が効率の悪い職種なのか実体験を基に記載していこうと思います。
まずメリットですが以下ぐらいしかないです。
- 他の職種に比べて給料が高い
- 出世ができる
そもそもこのメリットのためだけに総合職を目指しているのなら絶対やめたほうがいいです。そもそも総合職って色々出来て響きいいように聞こえますが、実質はやりたくないようなこともやらされる会社にとって都合の良い駒みたいなものです。いくら給料が良いからって、やりたくないことやらされてもストレスは溜まる一方ですし、そもそも効率も落ちるので会社にとってもいいことはありません。ですが、今現在までこの職種が存在するのが日本です。
そもそも、「新卒一括採用で総合職」という考えが根付いているので、配属されたところの業務の向き不向きに関係なく定期的に異動させられ、その道のプロにもなれないまま出世していく人が多く見受けられます。私が働いていたところの上司もそんな方ばかりでした。そんな方が今度は会社を回す立場になるので一向に改善はしません。
自分に向いている仕事ならば効率も上がり残業が少なくなり、モチベーションも上がりますが、逆に不向きの仕事をしていると効率も落ち残業が増え、モチベーションも下がります。総合職とは本人の意志ではなく会社にとって都合の良いように使われるのでどちらにでもなる可能性があります。この異動で不向きの業務を強いられることがどんどん海外に追い抜かれている状況を作っているのではないのでしょうか。
また、これは実体験なのですが、「近年この部署(私がいた部署)全体のスキルが低下しているんだがなぜだと思う」と上司が聞いていたのだが、これは明らかに総合職という職種で会社が回っていて専門的な人がいないからである。そもそも2,3年で異動していた人が多かったので、スキルが身についてきた頃に異動となり、無駄な引き継ぎという業務をし、新しい人が入って来て1から教える。こんなことをしてちゃスキル向上なんて到底出来ませんよって声を大きくして言いたかったです。
これからは海外みたいに契約している業務に特化し、その道を極めてとことん効率化を図り、契約条件にない業務はしないというある意味日本だとドライな働き方をしないと世界から取り残されていくでしょう。日本の何でもしなきゃ、みんながしているからしなきゃいけない考えは捨てていいです。
総合職なんてもう目指さなくていいです。お金なんて今は色んな稼ぎ方があります。仕事があってないと思えば転職や起業をすれば良いのです。総合職には多くの業務を経験させる割に、色々な会社を経験する転職を美徳としない日本社会は一刻も早く改善してほしいですね。こういう意識改革こそはじめにやる働き方改革ではないのでしょうか。