ADHDと鬱病と戦っている彼女と暮らしている
私は今彼女と一緒に生活をしています。そして彼女はADHDと鬱病を抱えています。
鬱病は聞いたことあると思いますがそもそもADHDという言葉は知っていますか。
下にWikipediaからの説明を抜粋しました。詳しく気になる方はリンク先に飛んでください。
注意欠陥・多動性障害(ちゅういけっかん・たどうせいしょうがい、英: Attention-deficit hyperactivity disorder、ADHD)は、多動性(過活動)や衝動性、また不注意を症状の特徴とする神経発達症もしくは行動障害である
100%の理解は出来ない
人それぞれ考えていることや行動は違うのが当たり前なので一緒に暮らしている私さえ50%理解できればいいほうかなと思っています。理解できるとか簡単に言っている人はもっと病気について勉強してください。理解できないからこそ私は空いた時間があればどういう風に接したらいいかなどは勉強しています。
ありのままの日常
ものを片付けられない
これはADHDの特徴の一つとしてよく挙げられています。
片付けられないというよりも片付けをやろうと思うのに時間がかかっているといったほうが正しいかもしれません。
洋服を例として挙げます。
洋服をハンガーに掛けるなどは帰ってきてしているのでそんなに気にならないのですが畳んだ洗濯物などが溜まっていくと片付けるのが難しくなってどんどん溜まって行きます。そんなときは「仕事が休みの日に片付けようね」とか言っています。同時にあれもこれもするのが苦手だとおもうので仕事のない日に片付けようねと言っています。もしくは自分で洋服を畳むとすぐ片付けてくれます。ありがたい!!
洋服を畳むのはすごく上手です。ズボラな私より何倍もきれいに畳んで収納しています。
つまり、本当に片付けられないのではなく時間がかかっちゃうぐらいの認識でいます。
忘れ物が多い
これも大きな特徴の一つとして挙げられます。
人は誰でも忘れ物をしますがADHDの方は顕著にこの特徴が現れるそうです。
彼女の場合はモバイルバッテリー、イヤホンなどを忘れたりしますが私が一緒に住んでいるのでなるべく忘れ物がないよう常に心がけています。私が心配性なので何度も確認をするので彼女が携帯しているものや服用している薬を飲み忘れないようなるべく声をかけて忘れないようにしています。毎日声掛けしていれば習慣化していきますからそんなに苦ではないです。
後回しにする
よく後回しにされるのは食器洗いですね。暮らしてみて感じるのは食器洗い→料理または料理→食器洗いはすぐに出来ています。この食器洗いと料理の間に別のことつまり食事が入るとどうも食器洗いを後回しにしたくなるそうです。
流れが止まると集中力が切れちゃうのかなと思ってしまいます。
ここは私がフォローしてあげて食器洗いがすぐできるときはします。その代わり食器とは別のことをお願いしています。
例えばハムスターのお世話などです。こうやって分担しています。できる人がするみたいなスタンスで生活しているので。
また提出すべき書類や届いた郵便物なども数日経ってから確認することが多いので「確認しなくて大丈夫?」や「一緒に確認しようか」と声かけています。期限が過ぎたりすると大変なのでそこは早めに確認できるよう催促しています。
ソワソワしている
常に足か手が動いていますね。家にいるときは足は大きくないですがバタバタさせています。可愛いです。
車に乗っても常に座ってられなくて靴脱いで体育座りしているときもあります。これも可愛いです。
またこれは実際に見たことがないので分からないのですが、職場でじっと出来ないこともありウロウロしちゃうこともあるそうです。
気分の浮き沈みが激しい、自分を責める
心配性の私にとってはこれが一番難しいというかかなり悩みます。
体調が悪くなったりすると気分が沈んで彼女自身何故その行動をしたのかわからないという行動をすることもあります。
泣き寝入りしたり、家になかなか帰って来ない日も何度かありました。。。
最初は「何でもないよ」というのですがよくよく話を聞くと「自分が悪い」、「ダメなやつ何だ」と自責の念にとらわれています。私は一緒に暮らしているのでわかるのですが決して彼女が悪いわけではないのです。周りの人や環境が悪いことが多いのでそこはいつも自分を責めないでと言っています。またアドバイスは逆効果になることもあるので話をひたすら聞くということもしています。私は医者じゃないのでこれぐらいしか出来ませんが精一杯彼女が生活しやすい環境を作ろうとはしています。
疲れませんか?と思う人もいると思いますが、好きな人のためならそんなことで疲れはしませんよ!
お風呂に入れない
出ました!お風呂です!
最難関ダンジョンですね!!
これはほぼ毎日というぐらい言っていますね。
お風呂が嫌いというわけではなく好き。だけどお風呂に入ると色々な過程があるから苦手だといいます。
確かにそう言われるとお風呂って色々な過程がありますよね。服を脱いで洗って吹いて服着て髪乾かして。。。など。
いままで何気なく風呂に入っていたのですが彼女にそう言われると確かに色々な過程があって時間かかるよなと感じるようになりました。
彼女はよく寝ます。(検査してもらったけど過眠症には至らないけど過眠症っぽい感じ)
そのため仕事が終わって帰って来ると眠気がきてお風呂には入りたいのに寝ようとします。
そこでいつも頑張って起こそうとはするのですが眠気に勝てずに寝てしまいます。
そうなるとなかなか起きません。本当に寝続けます。何しても起きません。
起こそうとするとキレるときもあります。しかし私としては明日も仕事があるのでなんとしてもお風呂に入って寝てほしいのです。朝入るとはやく起きる&寒いですからね。
だいたいこのお風呂に入るためのやり取りを2,3時間やっています。
多分今日もお風呂ダンジョン攻略しないといけないですね・・・
金銭管理や計画が苦手
これも彼女が困っていることの一つです。
私達は決して裕福な生活をしているわけではないのでお金をやりくりしていかなきゃいけないのですが、彼女にとってお金をやりくりするのは難しい問題です。
お金がないとわかりつつ欲しい物を買ったり、他に使うべきことがあるのに別のことに使ったりと衝動的にお金を使用することが多々あります。これは私の見解なのですがおそらく、口座にお金を入れたままだといくらあるのか分からなくて使っちゃう、後で払えればいいやと思って後払いで買ってそのことを忘れてまた買ってしまう傾向にあるのかなと思います。
その対策として給料が入ったらまず全額下ろしてきてと頼んでいます。そして二人で透明の入れものに何に使うようか記載してお金を入れています。そうすればこのお金は〇〇用のものだと区別がつくようになります。
また後払いもやめてもらうようにしました。もしカードを使って買わなきゃいけないときはは私か買うときに口座にお金を入れてデビットカードで買うようにお願いしました。クレジットカードはいくら使っても目減りを確認出来ないので使わないようにしています。
生活費も現金で財布に入れて目減りが確認できるようにしています。
こうやって工夫しながら金銭管理をしています。
異様に得意なことがある
集中するとものすごい集中するのですが一番感心したのはアイロンがけです。
彼女がスカートのアイロンを掛けていたのですが一時間以上一つのスカートの折り目をつけるのにアイロンしていたのはとても驚きました。何という集中力、そして何という綺麗さ。。。
また服を畳むのに関してはものすごいです。メチャクチャきれいに畳んでくれます。
バスタオルなんかいつもきれいに揃えられていますし本当にすごいです。
料理に関してもお菓子作りに関しては私でも負けます。。。
お菓子ってレシピ通りに作らないと失敗するので分量どおりにきっちり作れるのってすごいと思うんですよね。
失敗したのを見たことがない。
逆に私は分量通り作るのが苦手なので何かしらアレンジしてしまうのでお菓子作りは得意ではありません。
よく寝る!!!
そして何しても起きません。ただこの寝るというのは仕事中にも眠くなるらしいので今は薬とコーヒーなどのカフェインを摂取しながら働いています。
その眠気を少し私に分けてくれー。
(ちなみに私は朝はものすごく弱いです。。。。。。。)
最後に
今まで色々書いてきましたが本当にこの通りの生活です。
こんな生活嫌だって言う人も多いかもしれません。
でも私は彼女が好きだからこそ病気のことについてもっと理解してあげられるところは理解してあげないといけない。だけど自分を全部犠牲にするかというとそういうわけではないです。全部犠牲にすると私がだめになって彼女に迷惑掛けることになるかもしれませんからね。
何事もお互いのことを理解するのは大切ですが、理解出来ないところがあっても全然いいと思います。
人それぞれ価値観は違うわけですし、ADHDだからとか鬱だからとか気にしていません。
彼女と暮らして思うことはもっと世の中がADHDの人にとって暮らしやすいところになってほしいです。
簡単にADHDのこと理解できるだとか私ってADHDじゃないのとか言わないでほしいです。
本当に苦労している人は人生そのものに苦労している人が多いと思うので。